なぜ空中ヨガで酔うの? Body Studio GRACE 北仙台
- ASAMI Takahashi

- 14 分前
- 読了時間: 3分

こんにちは!
GRACE代表の髙橋麻美です。
空中ヨガを体験すると、ふわっとした浮遊感や心地よさを感じる反面、「少し気分が悪くなる」「ふわふわして安定しない」そんな感覚を覚える方もいます。
実はこれは、身体が新しい刺激に適応しようとしている、とても自然な反応です。
今日は、空中ヨガで“酔ってしまう理由”をわかりやすくお伝えしていきます。
■空中ヨガの「酔い」は、“感覚のズレ”で生まれる
私たちの体は、
視覚(目)
前庭覚(耳の奥の半規管・耳石)
体性感覚(筋・関節の感覚)
これらの情報を組み合わせて、「体が今どんな状態にあるか」を脳で判断しています。
空中ヨガでは、・逆さまになる・揺れる・回転するといった、日常生活では少ない動きが重なります。
すると、目で見ている情報 × 内耳の感じる動き × 筋や関節の感じる方向が一時的に一致しなくなり、脳は「あれ?今どうなってる?」と混乱します。
これが、いわゆる “酔い(動揺病)” の正体です。

たとえば、電車の中で本を読んでいて、だんだん気分が悪くなった経験はありませんか?
このとき、目は「止まっている本」を見ているのに、
耳の奥(前庭器)は「体が動いている」と感じている。
つまり、「見えている情報」と「体が感じる情報」にズレが起きている状態です。
その結果、脳が混乱し、「今、体は動いているのか止まっているのか?」がわからなくなって、
自律神経が反応して気分が悪くなる。
これがまさに“酔い”の正体です。
■「酔い」に敏感になる “時期” がある
—月経前後のホルモンバランス
女性は、月経周期によってホルモン(エストロゲン/プロゲステロン)が変動します。この変動は、自律神経や内耳の水分バランスにも影響し、前庭器や平衡感覚が敏感になる時期があります。
とくに
月経前(黄体期)
排卵期〜月経直前のホルモン変動期
は、めまいやふらつきが起こりやすく、空中の揺れに反応しやすくなることも。
これは“弱い”のではなく、身体が自然なサイクルの中で揺れているだけ。無理せず、ゆっくり動く日があって良いのです。

■栄養状態も、「酔い」やすさに関係する
体が“揺れに負けやすい日”は、実は栄養状態とも関係します。
特に不足すると酔いやすくなるのは、
低血糖
鉄分不足
ビタミンB群不足
軽い脱水(電解質不足)
これらは、脳や前庭器へのエネルギー供給が弱まり、「感覚を統合する力」が落ちてしまうためです。
レッスン前は、軽く何か食べる・水分を取るこの2つだけでも、酔いのリスクは大きく減ります。
初めて逆さまになる前の食事は2時間前までとお伝えしていますが、
空腹の時間が続いてしまう場合は、バナナなどのフルーツや、はちみつなど摂取するのがおすすめです。

■「酔った=向いてない」ではありません
空中ヨガで酔うことは、前庭器や体性感覚が“まだ慣れていない”だけ。
感覚は、練習のたびに確実に育っていくので、焦らなくて大丈夫です。
「今日はいつもより敏感だな」
「今の体はこう感じているんだな」
そんなふうに、体の声を聞くきっかけにしてみてください。
次回は第2回として、
『酔いを防ぐための姿勢・呼吸・意識の整え方』 をお届けします。
お楽しみに!!!!
---執筆者---
Body studio GRACE代表
トレーナー・インストラクター
髙橋麻美 -Asami Takahashi-
■資格/修了
A-Yoga Mind and Body Movement Coach Basic 認定
A-Yoga Mind and Body Movement Coach Advance 認定
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Mat 修了
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Chair 修了
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Standing 修了
AZCARE ACADEMY Locomotor Movement Skill 修了
Certificate in the Basic Principles of Spatial Medicine認定
SCMA認定
Animal Flow L1 認定
4D Pro Bungee Fitness 認定




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