ピラティスと呼吸の深い関係 Body Studio GRACE 北仙台
- ASAMI Takahashi
- 6月30日
- 読了時間: 3分

こんにちは!
GRACE代表の髙橋麻美です。
6月なのに例年に比べてもうすでに暑い...
少しでも、暑さに耐えられるカラダを作っていきたいですね。
さて、前回からスタートした呼吸についてお話ししていきます!
〜呼吸が変わると、動きが変わる。
動きが変わると、姿勢が整う...自分らしさが戻る〜
前回は、「呼吸が浅くなることで心身にどんな影響があるか」をお伝えしました。
今回は、その呼吸を意識的に整え、動きに生かす方法──
ピラティスと呼吸の関係についてご紹介します。
なぜピラティスで呼吸を重視するのか?
ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティスは、呼吸を「全身の細胞を活性化するための最も自然な方法」と考えていました。
実際、呼吸は横隔膜の動きによって生まれます。
この横隔膜は、呼吸だけでなく体幹の安定性にも関わる筋肉です。
最適な呼吸をするために必要不可欠な横隔膜と体幹の関係
横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋は「インナーユニット」と呼ばれ、
体幹を支える最深部の筋群として機能します(Kolar et al., 2010)。
この4つが協調して働くことで、背骨や骨盤を安定させ、効率的でケガをしにくい動きが可能になります。
しかし、呼吸が浅いと横隔膜の動きが制限され、結果的に体幹も不安定になってしまうのです。

ピラティスの「側胸部呼吸」とは?
GRACEのピラティスで指導している「側胸部呼吸(ラテラルブリージング)」は、肋骨を左右に広げて行う深い呼吸。
この呼吸法は、お腹を膨らませずに呼吸できるため、体幹(コア)を引き締めたまま動くことができます。
側胸部呼吸の効果は?
・体幹の筋活動を高める:腹横筋や骨盤底筋がより活性化される(Critchley et al., 2002)
・胸郭の柔軟性が向上:呼吸に合わせて肋骨が動くことで、可動域と姿勢改善にもつながる
・代謝・集中力アップ:深い呼吸により酸素供給が安定し、疲労軽減にも
実践してみよう:呼吸と体幹の連動
仰向けに寝る
両手は天井方向へ伸ばす
太ももを胸に近づけて膝を曲げる
鼻からゆっくり吸って、肋骨の広がりを感じながら
吐く息で肋骨が体の中心に集まってくるように息を吐き切る

呼吸で「あなたらしい動き」が戻る
呼吸はただ生きるためのものではなく、あなた自身のリズムや本来の動きの美しさを引き出すものです。
GRACEでは、単なるトレーニングではなく、呼吸を通じて「内側から整う体づくり」を大切にしています。
それは、心の軸をつくることにもつながっていると考えています。
最終回となる次回は、日常の中でできる「呼吸のセルフケアエクササイズ」をご紹介。
忙しい朝や、気持ちがざわついた夜にも取り入れられる、簡単で効果的な呼吸習慣をお届けします。
参考文献(エビデンス出典)
Kolar, P., et al. (2010). “Postural function of the diaphragm in persons with and without chronic low back pain.”
Critchley, D. J., et al. (2002). “Abdominal muscle activity during functional tasks in healthy and low back pain subjects.”
Pilates, J. H. (1945). Return to Life Through Contrology
---執筆者---
Body studio GRACE代表
トレーナー・インストラクター
髙橋麻美 -Asami Takahashi-
■資格/修了
A-Yoga Mind and Body Movement Coach Basic 認定
A-Yoga Mind and Body Movement Coach Advance 認定
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Mat 修了
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Chair 修了
AZCARE ACADEMY Pilates Synthesis Standing 修了
AZCARE ACADEMY Locomotor Movement Skill 修了
Certificate in the Basic Principles of Spatial Medicine認定
SCMA認定
Animal Flow L1 認定
4D Pro Bungee Fitness 認定
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